歩行者と口論、酒気帯びの市役所課長

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静岡県警は3日、酒気帯び状態でクルマを運転していたとして、富士市役所に勤務し、課長職にある55歳の男を道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で現行犯逮捕した。

男は逮捕される30分ほど前に横断を巡って歩行者と交通トラブルを起こしており、この際に逃走したことが悪質だとみなされた。

静岡県警・富士署によると、事件が起きたのは3日の午前4時50分ごろ。富士市本町付近の市道で、18歳の男性が徒歩で横断歩道を渡っていたところ、減速しないまま進行してきた乗用車と接触しそうになった。

男性はクルマを運転していた男に対して「危ないじゃないか」と文句を言ったところ、男は「安全確認をしないで横断したあんたが悪い」などと反論。2人はその場で口論となった。

クルマを運転していた男は捨てゼリフを残して立ち去ったが、その様子から男性は男が酒に酔っているものと判断。警察に対して「乱暴な運転をするクルマと横断歩道で接触しそうになった。飲酒運転の可能性がある」などと通報した。

警察ではこれを受けて周辺のパトロールを強化していたところ、通報から約40分後の午前5時30分ごろに2kmほど離れた県道で手配中の乗用車を発見。

運転していた55歳の男に対してアルコール検知を実施したところ、酒気帯び相当量のアルコール分を検出。男が歩行者と接触しそうになり、その後に口論まで起こしていることから、警察では「現場から逃走を図った」と判断、男を道交法違反の現行犯で逮捕している。

その後の調べで、この男は富士市役所に勤務し、環境保全課の課長職にあることが判明した。

富士市では2004年7月から「飲酒運転が原因とする事故を起こして警察の摘発を受けた場合には原則として懲戒免職とする」という処分制度を導入しており、処分が実施された場合には今回が適用第1号となる。

ただ、市の規定には「事故を起こした場合」とあり、行為が悪質とみなされて警察に逮捕されたものの、事故を起こしていない本件がどのように扱われるのかは不透明な情勢だ。

《石田真一》

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