上海モーターショー開幕の直前、アメリカのフォード社が新工場建設予定地で記者会見を行った。アメリカ勢ではクライスラーが先行し、その後をGMが追った中国進出。いよいよフォードも本腰だ。
グループ傘下のマツダやボルボも、フォードとともに対中国活動を活発化させる。今回は展示館まるまる1棟をフォード・グループで占領した。
フォードの現地パートナーは長安汽車。かつてはスズキとの関係が深かったが、昨年からフォードと急接近した。新工場は長安汽車、フォード、マツダの3社が運営する。
主力モデルはフォード『フォーカス』とその兄弟車であるマツダ『アクセラ』だ。そのため、上海ショーでもフォーカス・プラットフォームの車種を中心にアピールが行われた。
現在、フォードは長安汽車との合弁工場で第3世界向けモデル『アイコン』を生産し、マツダは一汽轎車などへの委託生産で『マツダ6』(日本名『アテンザ』)、『プレマシー』などを生産中。
ボルボは輸入車のみ。これからの巻き返しが期待されているが、ボルボはとくに北京などで商品への評価が高く、マツダは「クルマ好き」の間で信頼されている。