ハードディスク(HDD)ナビゲーションといえば、地図の描画スピードや検索の速さはもちろん、「リッピングで収録できる曲数はどのぐらいなのか」ということにも注目が集まる。車載用HDDの容量は徐々に増えており、これに伴って収録曲数も増えてきている。
昨年の春モデルは20GBのHDDを搭載。ミュージックキャッチャーには約1500曲の収録が可能だった。これに対して2005年夏モデルの『MAX950HD/MAX850HD』は30GB容量のHDDを搭載しており、収録曲数は4000曲。なんと2倍以上まで増えた。
地味ながら注目に値するのはリッピングの速度。昨年のハイエンドモデル『MAX940HD』はDVD/CDコンボドライブを搭載していたものの、第一世代のものであるためリッピング速度は等倍速。
すでに第二世代以降に進化していたCDドライブ搭載の下位モデルのみが2倍速となっており、リッピング速度に関してはローエンドの方がハイエンドよりも早いという逆転現象が生じていた。
2005年夏モデルではDVD/CDドライブも確実に進化。内周部は最大で7倍速、外周部でも4倍速でのリッピングが可能となった。リッピングする場合には最初に収録した曲の再生からスタートするようになっており、この曲の再生中の他曲のリッピングを高速で進める仕組みだ。
この点について、会場説明員は「昨年は技術的な面から高速ドライブの搭載が出来ませんでした。今年は設計段階から高速ドライブ搭載を視野に入れた結果、最大7倍速というナビ用としては最速のドライブを搭載できました」と説明する。
ナビとしては初めてDVD-Audioに対応したのもトピック。エンターテイメント面については最強といえるだろう。