【VWゴルフ GTI詳報】 ヨーロッパの乗り味をそのまま日本仕様に

自動車 ニューモデル 新型車
【VWゴルフ GTI詳報】 ヨーロッパの乗り味をそのまま日本仕様に
【VWゴルフ GTI詳報】 ヨーロッパの乗り味をそのまま日本仕様に 全 6 枚 拡大写真
5月17日に発表された5代目VW『ゴルフ』GTIには、GLIよりも25mmもローダウンされた専用の足回りが採用されている。フロントはストラット、リヤは4リンクという形式は同じだが、スプリングやダンパーを硬め、スタビライザーの剛性も20%強化されている。タイヤも17インチにサイズアップされ、ブレーキディスクも16インチに拡大されている。

これらのセッティングは日本仕様にアレンジされたものなのだろうか。フォルクスワーゲングループジャパン 車両実験部のペーター・クンシュ氏に話を聞いた。

「日本仕様のGTIに関して、サスペンションやブレーキのセッティングに関しては欧州仕様とまったく同じ設定にしております。ほかのモデルに関してはブレーキなどを日本仕様にアレンジしているのですが、GTIは欧州でも評判のよいスポーティモデルですので、欧州での乗り味を日本でも楽しんでいただきたいと思い、変更を加えませんでした」と説明する。

実際に試乗してみると、NAのスポーティグレードのGTよりもわずかに引き締まった印象はあるが、硬いという感じはしない。同じタイヤを装着する、最上級グレードのGTXよりも乗り心地に関してはよいと思えるほど。その上で17インチタイヤを装着しているにも関わらず、ストロークがシッカリと確保されているので限界が高く、コーナリング中も唐突な動きが出ることはない。

2リッター直噴ターボエンジンに関しても、日本の排ガス規制に合わせて多少の設定変更はあるが、200ps/28.6kgmというスペックは欧州仕様と同じ。1800rpmから5000rpmまでの幅広い回転域で最大トルクを発生するこのエンジンは扱いやすく、どの回転域からでも鋭い加速を引き出すことができる。トランスミッションにDSGを選べば、適切なギヤチョイスも行なってくれるので、ウデに自信がない人でもハイレベルなスポーツドライビングが可能となるだろう。

乗り心地とフットワークのバランス、扱いやすいエンジンに組み合わされる秀逸なトランスミッション、どれをとっても新型GTIはFFスポーティモデルの最高水準にあるといっても過言ではない。今後、このクルマがFFスポーティカーのベンチマークになることは間違いなさそうだ。

《岡島裕二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  3. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  4. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  5. メルセデスベンツ、EVで双方向充電を2026年から開始…新型『GLC』が第1弾
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る