違法な無線機をトラックに搭載、生コン業者を摘発

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兵庫県警と総務省は24日、違法な無線局を開設していたとして、兵庫県伊丹市内と大阪府堺市内にある生コンクリート業の会社2社に対し、電波法違反(無線局不法開設)容疑で家宅捜索を実施した。

生コン輸送を行うトラックに違法な出力の無線機を設置し、正規に免許を受けた新聞社の連絡無線と同じ周波数を使っていた。

兵庫県警・伊丹署と、総務省・近畿総合通信局によると、電波法違反(無線局不法開設)容疑で家宅捜索の対象となったのは、兵庫県伊丹市と大阪府堺市に営業の拠点を持つ生コンクリート輸送・販売を行う会社2社。

この会社に勤務する運転手は車載用の無線機を改造。正規に免許を受けた既存の周波数に割り込むほど出力を上げていた疑いがもたれている。

無線機は生コンクリート輸送用のトラック4台に搭載され、運転手同士が業務の連絡に使ったり、交通取り締まりの情報交換などに使っていた。

昨年12月ごろから新聞社の連絡用無線にトラック運転手同士の会話が頻繁に割りこみ、業務に支障が出るようになったことから、この新聞社が警察に被害届を提出。警察では近畿総合通信局と共同で会話を傍受し、違法な無線を使用している人物や、発信元の特定を進めていた。

この結果、今年4月末までに2社の存在が捜査線上に浮上。容疑もほぼ固まったとして電波法違反容疑での家宅捜索に踏み切った。

2社の関係者は違法な無線を使っていたことを大筋で認めており、警察では無線機4台を押収している。

《石田真一》

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