排ガス対策、注目されるいすゞ自動車の決断

自動車 ビジネス 企業動向

三菱ふそうトラック・バスが、新長期排出ガス規制対応として、日産ディーゼル工業と提携して尿素SCRシステムを選択したことが波紋を広げそうだ。
 
国内のトラックメーカー4社のうち、新長期排出ガス規制対応については、日産ディーゼルが尿素SCRシステムの導入をいち早く発表し、2004年11月に先陣を切って市場投入した。

しかし、日野自動車は、尿素を供給するインフラが必要なことなどから尿素SCRシステムを真っ向から否定、排ガス後処理装置や、排出ガス再循環装置などで、規制をクリアする方針を明らかにするとともに、尿素SCRシステムを批判している。
 
今回、ふそうが日産ディーゼルから尿素SCRシステムの技術供与を受けることになって、日産ディーゼル・ふそう連合対日野の構図となった。
 
環境技術のアプローチのちがいは、販売にも大きく影響し、シェアも大変動する可能性もある。より多くのメーカーが選んだ排出ガス技術がデファクトスタンダードとなって、結果的にその環境技術のメーカーがトラック市場を制することになる。
 
残るいすゞは、尿素SCRシステムも、後処理装置やエンジン、EGRを使った排出ガス低減の両方を検討しているとしていおり、旗色を鮮明にしていない。今後、いすゞの選択する排ガス対策が注目される。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  3. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  4. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  5. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る