【ダイハツ アトレーワゴン創った人】その1 商用車とは思ってほしくない…阪本和俊エグゼクティブチーフエンジニア

自動車 ニューモデル 新型車
【ダイハツ アトレーワゴン創った人】その1 商用車とは思ってほしくない…阪本和俊エグゼクティブチーフエンジニア
【ダイハツ アトレーワゴン創った人】その1 商用車とは思ってほしくない…阪本和俊エグゼクティブチーフエンジニア 全 6 枚 拡大写真

「『アトレー』のベースが『ハイゼットカーゴ』であることは事実ですが、アトレーのことは商用車だと思って欲しくはないんです」と新型『アトレーワゴン』の開発をとりまとめた、ダイハツ工業製品企画本部エグゼクティブチーフエンジニアの阪本和俊さんは語る。

新型アトレーワゴンはセミキャブタイプのワンボックス軽自動車。見ての通り、ボディは軽カーゴのハイゼットと同様だが、今回のモデルに関しては商用車と乗用車で、より差別化が図られているようだ。

「新型アトレーワゴンには遠くから見ても、ひと目でアトレーとわかるように大きなメッキフロントグリルを採用しています。また、バンパーの下にも広がりを持たせることで、ハイゼットにはない、押し出し感を強調しています。フロントマスクはミニ『アルファード』みたいでカッコいいでしょう(笑)」と語る。

装備の面でも軽ワンボックスでは初めてとなるディスチャージヘッドランプを採用したり、普通車のミニバンでも上級装備となる、スライドドアイージークローザーを設定するなど、軽ワンボックスとは思えぬ充実ぶりを見せている。

走行性能に関わる部分でもアトレー専用のダンパーを採用し、スプリングにも専用のセッティングが施されいるので、意外なほど質の高い走りを見せてくれる。エンジンも64ps/10.5kgmのスペックを持つ3気筒ターボエンジンに4速ATを組み合わせているので、力不足を感じることはなかった。

「こういうクルマは商用車だと思われてしまったら最後です。そのためアトレーワゴンは商用車ベースのメリットを生かしながらも、極力乗用車テイストに仕上げています。まだキャブワゴンの魅力を知らない方に、こんなに広くて乗りやすい軽自動車があるということを、もっと知っていただきたいんです」と語る。

確かにこれだけの走りと装備を持っていれば、商用車というよりも『タント』や『ムーヴ』の仲間に入れたくなる。ひと昔前の軽ワンボックスといえば、商用車イメージが色濃く残っていたが、新型アトレーワゴンに関しては乗用車としてのポリシーが貫かれているように感じる。(つづく)

《岡島裕二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 【スバル レヴォーグレイバック 新型試乗】「アウトバック」以来、30年にわたる挑戦の成果…諸星陽一
  2. ルノー『キャプチャー』新型、4月4日デビューへ
  3. メルセデスベンツ、新型パワートレイン搭載の「GLA180」発売…高性能モデルAMG「GLA45S」も追加
  4. ホンダ『フリード』次期型予想に注目! ボディ拡大? デザインは?…土曜ニュースランキング
  5. ドライブ中の突然の曇り問題にサヨナラ! DIYでウインドウ曇り防止 ~Weeklyメンテナンス~
  6. シトロエンが新型SUVクーペ『バサルト・ビジョン』を発表 南米で2024年内に発売へ
  7. 東京E-Prix 市街地コースは臨海都心に準備…フォーミュラE[写真32枚]
  8. 日産『エルグランド』一部仕様変更、安全装備を強化
  9. 【メルセデスベンツ Eクラス 新型試乗】SUV全盛の今に、果たしてどのような人が選ぶのだろう?…河村康彦
  10. ボルボカーズ、ディーゼル車の生産を終了…2030年にEVメーカーへ
ランキングをもっと見る