宮城の高校生死傷事故、危険運転致死罪で起訴

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検察庁・仙台地検は12日、宮城県多賀城市内の国道でRVを泥酔状態で運転中、ウォークラリー参加中の高校生の列に突っ込み、27人を死傷させたとして、業務上過失致死傷などの罪で逮捕された26歳の男を危険運転致死罪に切り替えて起訴した。

問題の事故が起きたのは22日の午前4時15分ごろ。

多賀城市八幡1丁目付近の国道45号線で、左折待ちをしていた乗用車に赤信号を無視して進行してきたRVが衝突。乗用車を押し出すようにして前方の横断歩道に突っ込み、ウォークラリー形式の遠足に参加していた高校生約30人が直撃された。

この事故でクルマの直撃を受けたり、弾き飛ばされた3人が頭などを強く打って死亡、4人が骨折などで重傷、16人が打撲などの軽傷を負っている。

その後の調べで、この男は事故が起きる7−8時間ほど前から知人5人と仙台市宮城野区内の飲食店で酒を飲み、その後に多賀城市内、仙台市青葉区内と、約2時間ごとの移動を繰り返し、酒を飲み続けていたことがわかった。

男は取り調べの際に「これ以上飲んだら潰れる(寝てしまう)と感じるギリギリまで飲んだ」と供述。さらには「手持ちの現金を飲み代に使ってしまい、財布には4000円しか残っていなかった。代行運転を頼むことも出来ないので、危険だとは思ったが自分で運転して帰るしかないと思った」とも話していた。

結果、男は運転を強行したが、走り出した直後には早くも居眠り状態に陥り、RVは蛇行を繰り返しながら走行した。この様子は同じ時間帯に国道を走っていた多数の人が目撃している。

検察では「正常に運転できないであろうことは男も認識していた」として、過失ではなく故意にあたると判断。男を危険運転致死罪で起訴した。今後は同致傷の部分でも責任を追及。同罪で追起訴する方針だ。

《石田真一》

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