【レクサスGS430 欧州リポート】その1 日本国内本格導入の試金石…河村康彦

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【レクサスGS430 欧州リポート】その1 日本国内本格導入の試金石…河村康彦
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8月末の“日本開業”までいよいよあとわずか。『レクサス』の国内事業の展開準備が着々と進行しつつある。

アメリカでレクサスがスタートをしてから15年。既存のトヨタブランドから切り離された高級車専門ブランドとしての訴求を行なうというその戦略は、彼の地で見事な大成功を収めたのはご存知の通り。そんなクリーンヒットを“本家”でも再現させようともくろむトヨタでは、日本でのレクサスの体制を「年間販売台数5〜6万台。店舗数およそ180店」と発表している。

冒頭に述べた日本でのスタート時点では、「最終予定数の約8割にあたる、およそ140店舗での開業を計画」という情報もすでに発表済み。そのすべての店舗でレクサスの思想を共有し販売からアフターサービスに至るまでのすべてのプロセスで最高の顧客満足度を獲得するために、新装なったばかりの富士スピードウェイ内に専用の研修施設『レクサス・カレッジ』も開設。徹底したセールスマン教育を実施中……という話題も、すでに各方面で報告されている事柄だ。

そんな日本のレクサス店での注目の取り扱い車種は、スタート段階では現行『ソアラ』のマイナーチェンジ版である『SC』、『アリスト』の後継モデルである新型『GS』、そしてそのGSにわずかに遅れるというタイミングで『アルテッツァ』の発展進化型という位置付けを受け持つ新型『IS』をリリースという予定。さらに、開業後1年以内にはアメリカでの成功の原動力となった『セルシオ』の3回目のフルモデルチェンジ・バージョンである新型『LS』という計4つのモデルで、さしあたりのラインナップを構成するとされている。

すなわちそれは、アメリカではレクサスのブランドが与えられている『ランドクルーザー』の豪華バージョンや、やはりアメリカでの成功を導いた重要な1モデルである『ハリアー』は含まないということを意味してもいる。このあたりが、日本の市場の特性を踏まえたトヨタらしい慎重な戦略の組み方といってもよさそうだ。(つづく)

《河村康彦》

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