佐賀県警は20日、買い物中の主婦から財布を奪って逃走したとして、佐賀県上峰町内に在住する20歳の男と、佐賀市内に在住する15歳の少年を強盗致傷容疑で逮捕した。主犯格の男は容疑を否認している。
佐賀県警・佐賀署によると、事件が起きたのは13日の午後2時ごろ。
佐賀市大和町尼寺付近のショッピングセンターで、31歳の女性が店内に設置されたベンチに座って休んでいたところ、側方から接近してきた少年が現金約3万円の入ったバッグを奪い、駐車場の方向に走って逃走した。
女性は走ってこれを追跡。少年は店の出口付近で待機していたクルマに飛び乗ったが、女性は逃走を阻止しようとボンネットにしがみついた。
クルマは30km/h程度の速度で蛇行しながら走行したが、女性はクルマから離れようとしなかったため、少年は約80mを走行したところで車外にバッグを投げ捨てた。女性はクルマから飛び降りたが、焼けたボンネットフードをつかんでいたため、全治3週間程度のやけどを両手に負った。
警察では強盗致傷事件として捜査を開始。被害者本人がクルマのナンバーを記憶しており、上峰町内に住む20歳の男が所有するクルマのナンバーと車種が一致したため、容疑に加わったと判断。この男と行動をともにしている15歳の少年を含め、同容疑で逮捕した。
調べに対し、少年は「男の命令でやった」などと供述。容疑を大筋で認めているが、男は「知らない」と話し、容疑を全面的に否認している。