23日夜、京都府舞鶴市内の市道で、クルマで帰宅しようとしていた郵便局長が拳銃を持った男に襲撃される事件が起きた。
局長は途中でクルマから逃げ出したが、男は背後から局長に向かって拳銃を発砲している。命中はしなかった。警察では強盗と殺人未遂容疑で捜査を開始した。
京都府警・舞鶴署によると、事件が起きたのは23日の午後8時10分ごろ。
舞鶴市浜付近にある舞鶴万代橋郵便局に隣接した市道で、この郵便局で局長を務める58歳の男性が帰宅のために自己所有のクルマに乗り込もうとしたところ、助手席側のドアを開けて男が乗り込み、男性にクルマを突きつけて「クルマを出せ、大浦半島方面へ向かって走れ」などと脅した。
男性はこれに従ってクルマを発進させたが、郵便局から約500mほど離れた国道27号線で信号待ちのために停車した際、隙をみて車外に逃げ出した。
この際、後方で「パン」という発砲音を聞いたが、男性は逃げ続けた。男はクルマを奪うと、そのまま逃走していった。
通報を受けた警察では強盗事件として捜査を開始。奪われたクルマは信号待ちをしていた交差点から北西に約500m離れた場所で発見されたが、車内からは弾痕と空の薬莢1個を発見。男の持っていた拳銃が本物だったこともこれにより明らかになった。
弾痕の位置から、男は逃げる男性を標的にした可能性も高くなり、警察では殺人未遂や銃刀法違反の容疑もプラスし、逃げた男の行方を追っている。
逃走している男は年齢25−30歳で、身長は約175cm。黒縁の眼鏡に帽子、ジーパンを着用していたという。