ひき逃げ事故を起こし、証拠隠滅を図った女に実刑判決

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昨年7月、大阪府大阪市西区内でバイク2台がひき逃げされ、このうち1台に乗っていた24歳の女性が死亡した事件で、業務上過失致死傷や証拠隠滅教唆などの罪に問われた36歳の女に対する判決公判が4日、大阪地裁で開かれた。

裁判所は被告に対し、懲役9年の実刑判決を言い渡している。

問題の事件は2004年7月16日に発生している。同日の午前7時ごろ、大阪市西区北堀江1丁目付近の府道交差点で、信号待ちをしていた原付バイク2台に対し、後方から走ってきたワゴン車が激突した。

この事故で2台のバイクは転倒。うち1台に乗っていた24歳の女性が全身を強く打って死亡。もう1台に乗っていた49歳の男性も重傷を負った。クルマは事故を起こした直後、強引に車線変更して現場から逃走している。

警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始。容疑車両とみられる黒色のトヨタ『マークIIブリット』が事故から2日後の7月18日、大阪市西淀川区の工業団地内で車両火災を起こして全焼したことが後に判明した。

その後の捜査で別件で逮捕されていた34歳の男が放火に関わったとして逮捕。供述を元に事故当時にクルマを運転していた35歳の女を逮捕している。

この男については先月、事故を起こした女から依頼を受け、ナンバープレートを取り外した上でガソリンを撒いて放火したものと認定。懲役4年6カ月の実刑が言い渡されている。

4日に開かれた判決公判で、大阪地裁の柴山智裁判官は「被告は当時、激しい睡魔に襲われながら運転を続け、事故の直前には実質的に居眠り状態に陥っていた」と指摘。

さらに「事故現場から逃走するだけではなく、共犯の男にクルマの焼却を依頼するなど、極めて悪質な犯行で反省の様子も見られない」として、女に対して懲役9年の実刑を言い渡している。

《石田真一》

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