日野自動車は、2004年度の環境への取り組み、及び社会分野での取り組み実績をまとめた「環境・社会報告書2005」を発行した。
同社は、環境への取り組みを経営の最重要課題の一つと位置付けて事業活動を展開しており、2000年度から「環境報告書」を毎年発行し、情報開示してきた。今年度から日野の社会への取り組みの紹介を充実させ、名称も「環境・社会報告書」に変更した。
日常生活の中でトラックやバスに接している人にも日野の取り組みを広く知ってもらうため、デザインや記載内容も大幅に見直し、親しみやすいイメージ作りに心がけたと、している。
主な報告内容では、ハイブリッドトラック開発の歴史や、ユーザーと共に取り組む省燃費を特集として掲載したほか、排出ガスの低減技術や省燃費に関する技術を紹介している。
自動車リサイクル法への対応状況やトラック・バスの安全技術とユニバーサルデザイン技術も紹介した。
生産・物流・販売での環境への取り組みでは、生産段階における、売上高あたりCO2排出量、製品1台あたりの水使用量、廃棄物発生量とその内訳、化学物質管理活動の結果などを公表した。物流段階におけるCO2排出量、及び梱包包装資材削減の取り組み結果なども掲載した。
今回が初めてとなる社会分野での取り組みでは、日野倫理綱領に基づいた、コンプライアンス活動や働きやすい職場づくりや販売後のアフターサービスプログラムや、顧客からのお問い合わせ、ご意見への対応について記載した。