冠水の立体交差にクルマ、間一髪で救助

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12日、富山県氷見市内で、大雨によって流れ込んだ水で冠水した市道の立体交差に72歳の男性が運転する軽自動車が飛び込み、立ち往生する事故が起きた。パトロールのために通り掛った警察官がクルマの存在に気づき、乗っていた2人を救助している。

富山県警・氷見署によると、事故が起きたのは午前6時15分ごろ。

大雨洪水警報が発令されたため、これを警戒する目的で同署の地域課員2人が臨時のパトロールに出発。氷見市上泉付近にある立体交差となった市道を確認したところ、冠水した道路の中央部付近で板のようなものにしがみついている高齢の男性を発見した。

30歳の巡査が接近して確認すると、板のように見えたのはクルマの屋根だということが判明。33歳の巡査部長が立体交差の脇から屋根に飛び移り、巡査は水の中を泳いでクルマに接近した。

男性はすぐに救助されたが、車内には64歳の女性が取り残されたままになっていることが判明した。

クルマは屋根部を残し、大半が水中に没した状態。巡査が運転席部分から後部座席にいた女性を引き出し、屋根部にいた巡査部長がクルマの上に引き上げた。

女性はケガもなく無事だったが、発見当時には水が車内の天井まで15cmあまりのところまで迫り、女性はここに顔を出して呼吸をしていたという。救出後のわずか数分でクルマは完全に沈没。発見や救助が遅れていれば女性が死亡していた可能性が高かった。

クルマに乗っていた2人は現場近くに住んでおり、日常的にこの立体交差を利用していたという。

大雨で冠水していることに気がつかずに進入。減速できないまま水に飛び込み、そのままの勢いで中央部まで押し流されたとみられている。この時点で水深は2mを超えていたらしい。

《石田真一》

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