【ホンダ ステップワゴン 創った人】その2 セダンを作るつもりで走りを煮詰めた…蓮子末大チーフエンジニア

自動車 ニューモデル 新型車
【ホンダ ステップワゴン 創った人】その2 セダンを作るつもりで走りを煮詰めた…蓮子末大チーフエンジニア
【ホンダ ステップワゴン 創った人】その2 セダンを作るつもりで走りを煮詰めた…蓮子末大チーフエンジニア 全 6 枚 拡大写真

「新型『ステップワゴン』は、ミニバンを作るのではなく、セダンを作るつもりで開発しました」とステップワゴンの開発責任者を務めた蓮子末大(はっしすえひろ)さんはいう。

【画像全6枚】

「新型は低重心化と前後のオーバーハングを短縮することで、慣性モーメントを10%低減しています。また、ステアリングレシオも先代に比べて15%もクイックにすることで、セダンのような運転感覚が実現できていると思っています」と続けた。

新型ステップワゴンの走りは、確かにセダンに近い動きを見せる。ステアリングを切り込んだ瞬間に気持ちよくノーズが動いてくれ、低重心の効果が現れている。全高が低いので、グラっとくるようなワンボックス特有の、大きなロールとは無縁の世界だ。

リヤサスがダブルウイッシュボーンからトーションビームになったので、多少安っぽさが出てしまうのではないかと懸念していたが、乗り心地のよさもじゅうぶん進化していた。2.4リッター車のほうが多少引き締まったフットワークを見せてくれ、よりスポーティな感覚が楽しめる。

「エンジンとトランスミッションに関しては先代と同じタイプを使用していますが、両エンジンにDBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)を採用していますので、先代よりもリニアで力強い加速を感じられると思います」と蓮子さんは語る。

事実、DBWの効果で2リッター車でも、アクセルに対する追従性がよくなっている。高速の合流時などに深めにアクセルを踏み込むと、スロットルバルブがより大きく開き、さらにATもシフトアップを抑えて高回転まで引っ張ってくれるので、力強い加速感を味わえる。なぜ、ここまでミニバンにセダン並みの走りを求めるのか。それは蓮子さんの経歴を聞いて納得ができた。

「ステップワゴンの前は『シビック』タイプRの開発を行なっていました。ワタシ自身も走ることが大好きなので、走りは妥協したくありませんでした。ミニバンは乗り心地や燃費など、走り以外にも求められるポイントが多いので、カタチにするのは難しかったのです」と蓮子さんは開発当初を振り返る。

タイプRの次にステップワゴンの開発を任せるというあたりが、じつにホンダらしい人選。その人選が間違っていなかったことは、ステップワゴンのステアリングを握れば、誰もが実感できるはずだ。(つづく)

《岡島裕二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダイハツ『ラガー』30年ぶり復活か?…土曜ニュースランキング
  2. 雨の季節、濡れた傘をすっきり収納! 車内快適「傘入れ」[特選カーアクセサリー名鑑]
  3. カーオーディオ用DSPコントローラー機能搭載USBプレーヤー「DSD-Z100」発売 イース・コーポレーション
  4. トヨタ自動車、正社員の平均年収初の「1000万円超え」[新聞ウォッチ]
  5. 名車や希少車が! 移動自動車博物館、ミラフィオーリ2026開催
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. シトロエン『C3』新型にEV「e-C3」、航続388km…399万9000円から
  2. 「もはや地図事業だけではないHERE」…人とくるまのテクノロジー展2026初出展の背景を枝代表に訊ねる
  3. セキュア開発における脅威分析【自動車セキュリティ解説 第2回】
  4. 英Parkopedia、新APIでEVの「充電不安」解消へ…公共充電器の最大43%が実質利用不可という業界課題に対応
  5. 6/23申込締切 次のステップを模索する中国自動車メーカーの戦略を俯瞰する
ランキングをもっと見る