名車や希少車が! 移動自動車博物館、ミラフィオーリ2026開催

ミラフィオーリ2026
ミラフィオーリ2026全 15 枚

6月14日、愛・地球博記念公園/モリコロパーク(愛知県長久手市)において、中部地区最大級のヨーロッパ車の祭典、ミラフィオーリ2026が開催された。主催はチンクエチェント博物館。

【画像全15枚】

ミラフィオーリ2026ミラフィオーリ2026

2011年9月に第1回を開催したのでミラフィオーリは今回16回を迎えた。芝生の上にクルマを置き、ゆったりとした空気感のもと、クルマとともにそれぞれの時間を楽しめることが醍醐味だ。

ミラフィオーリについて、「私たちが愛してやまないヨーロッパ車とその素晴らしい個性を生み出したヨーロッパ文化に敬意を表し、オーナーの皆さんが一堂に会し親睦を深め、クルマを愛でながらヨーロッパの文化の奥深さに触れていただくイベント」とは主催者の弁。

愛車にまつわるお宝を展示販売愛車にまつわるお宝を展示販売

そして、会場である愛・地球博記念公園/モリコロパークは2005年に愛知万博が開催された会場だ。その跡地の大芝生広場で、「名車たちとともにオーナーの皆さんと楽しいひとときを過ごし、素晴らしい欧州車文化を改めて感じるきっかけになればという思いで、今年もこのミラフィオーリを開催している」といい、「多くの参加者や協賛企業のおかげで今年もミラフィオーリの会場にヨーロッパ車というたくさんの“花を咲かせる”ことがでた」とコメント。「輝かしい伝統と技術、センスに裏付けられたヨーロッパ車を通して人生を豊かにしてくれる欧州文化に触れ、日本人が本来持っている豊かな個性の再発見に気づかせてくれる、そんなイベントに育てていきたい」と述べた。

シトロエン2CV2台とC6シトロエン2CV2台とC6

ミラフィオーリとは、ミラがイタリア語のミラーレという動詞で、見るという意味。そしてフィオーリは花であることから、花見といえる。つまり、クルマを花に見たてて花見をしようという思いが込められている。

薄曇りの会場の広大な芝生の上に、250台近い新旧ヨーロッパ車が並び、まさに壮観の一言。チンクエチェント博物館のイベントは、移動博物館という考え方を持っている。従って参加車両が展示物だ。その展示するスペースには大いにこだわり、先月開催された富士トリコローレは新緑の中での芝生と富士山。今回は、愛・地球博記念公園/モリコロパークという森の中で開催することにこだわった。「我々は人と人とのコミュニティだけでなく、それをこういった素晴らしい環境で楽しもうという気持ち。普通にお花見でもその場所にはこだわるでしょう」と主催者が語っていたのが印象的だった。

当日もう一つ印象に残ったのは、広域財団法人日本AED財団によるスペシャルトークショーとともに、ブースを出展し、非医療者による一時救命処置の体験としてAEDの使い方や、胸骨圧迫の体験会を実施したことだ。確かにクルマとは直接関係はないかもしれないが、いつ何時、救命救急が必要になるかもしれない、その時にこういった体験を通じて積極的に関わることで、命を救える可能性が上がってほしいという主催者の思いも込められていた。

広域財団法人日本AED財団と藤田医科大学生による一時救命処置のデモンストレーション。広域財団法人日本AED財団と藤田医科大学生による一時救命処置のデモンストレーション。

さて、会場を見渡すとヴェロレックス『250』が目についた。オーナーによるとチェコスロバキア(現チェコ共和国)製で3輪250ccで、バードケージのようにスチールパイプを組み、そこに合皮をスナップボタンで留めた構造だという。生産台数は175ccと合わせて2500台程度とのこと。なお、この個体の日本国内初度登録は昭和31年12月であるという。

ヴェロレックス 250ヴェロレックス 250ヴェロレックス 250ヴェロレックス 250

もう1台珍しいクルマとしてボンド『バグ』を挙げたい。1970年代初期に日本にも数台が輸入されたが、この個体はのちにイギリスからもたらされたという。ボンド・カーズが70年に発売したバグは、直列4気筒OHV700ccエンジンを搭載。29PSと31PSの2種類の出力があり、どちらもわずか400kgを引っ張った。

ボンド バグボンド バグ

ほかにも様々な欧州車を見ることができ、まさに移動自動車博物館といえる催しであり、珍しいクルマを発見し、そのオーナーと会話が弾み、そこに通りかかった観客も交じり、さらに話に花が咲くという素敵な空間が広がっていた。

フィアット126(左)と128(右)フィアット126(左)と128(右)

今回の取材の足になってくれたのはBYD『シーライオン6』で、東京から名古屋の往復を軽々と走り切ってくれた。PHEVということもあり出発時に満タン、満充電にしておけば1000km程度は十分無給油で走り切れる実力を備えている。若干ADASの制御がシビアなので高速で煩わしく感じることはあるものの、それ以外の不満はあまり感じず、不当な疲れもなかったのは高く評価したいクルマといえる。

BYD AUTO岡崎ブースにて、テスト車のBYD シーライオン6とともにBYD AUTO岡崎ブースにて、テスト車のBYD シーライオン6とともに

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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