三菱自動車は29日、リコール隠し問題に関連し元役員7人対し、総額11億3500万円の損害賠償請求訴訟を東京地方裁判所に起こしたと発表した。
益子修社長は今回の提訴について「過去に功績のあった先輩方にこうした法的措置をすることは当社としても重い決断だったが、司法の場で公正かつ透明性のある解決を図ることが適切だと判断した」とコメントした。
提訴したのは中村裕一・元会長、木村雄宗元会長、村田有造三菱ふそうトラック・バスカンパニー元社長、宇佐美隆元副社長ら7人に対して。
同社は7人が一連のリコール隠しに関し、それぞれが果たすべき責任を怠ったことを理由に退職慰労金(総額13億円)を返納するよう求めていた。しかし、いずれの元役員もこれに応じなかったことから、法的措置に出た。