7月30日、北海道鵡川町内の道道交差点で、ワゴン車と乗用車が出会い頭に衝突する事故が起きた。ワゴン車には定員の2倍にあたる12人が乗車しており、1人が死亡、1人が意識不明の重体。相手車と合わせて11人が重軽傷を負っている。
北海道警・苫小牧署によると、事故が起きたのは7月30日の午後9時55分ごろ。鵡川町豊城付近の道道交差点で、19歳の男性が運転するワゴン車と、66歳の男性が運転する乗用車が出会い頭に衝突した。
衝突によってワゴン車は横転。電柱にも接触したことで荷室部分の屋根が大きく陥没するなど大破したが、このワゴン車には定員の2倍にあたる男性12人が乗車。その大半が荷室部分でいわゆる体育座りをしており、当然ながらシートベルトの着用していなかった。
この事故でワゴン車に乗っていた12人のうち、21歳の男性が頚椎骨折や肺挫傷で間もなく死亡、別の1人が頭を強打して意識不明の重体、他の10人が骨折や打撲などで重軽傷を負った。また、乗用車を運転していた男性も軽傷を負い、近くの病院で手当てを受けた。
現場は見通しがあまり良くない交差点で、両方向とも一時停止の義務があった。警察では片方、あるいは両方のクルマが一時停止を怠り、漫然と交差点に進入したことが事故につながったとみている。