iTunes Music Store が国内オープン---1曲150円から

アップルコンピュータは4日、オンラインミュージックストア「iTunes Music Store」を日本国内で開設し、音楽ダウンロード配信サービスを開始した。サービス開始時点では15のレーベルと協力し、登録楽曲数は100万曲。

販売価格は1曲当り150円または200円で提供される。登録楽曲数の約90％が1曲あたり150円、残りの約10％が200円になるという。

都内で開催された発表イベントでは、米アップルコンピュータCEOのスティーブ・ジョブズ氏が登場し、iTunes Music Storeや『iPod』の市場動向などを紹介した。

iTunes Music Storeでの決済方法は、クレジットカードとプリペイドカード「iTunes Music Card」のいずれかを利用できる。iTunes Music Cardは、2500円、5000円、1万円の3種類を用意し、ヨドバシカメラやビックカメラ、ソフマップ、ヤマダ電機、コジマ、Amazon.co.jp、Apple Storeなどで販売される。

iTunes Music Storeでダウンロード購入した曲は、個人利用目的であれば何枚でもCDを作成可能。台数無制限のiPodで再生可能なほか、最大5台のMacintoshまたはWindows PCで再生できる。

iTunes Music Storeならではのコンテンツも用意。B'zの限定ボックスセット「The Complete B'z」は、B'zの未発表曲を含む計340曲とデジタルブックレットをセットにしたもので、価格は1万8800円となる。

また、ローリング・ストーンズの初期のAbkcoカタログタイトルを全世界で提供するのは、iTunes Music Storeだけだという。さらに、新しいアルバム「A Bigger Bang」のスペシャルバージョンの予約販売も本日開始しており、iTunes限定のボーナスビデオも付属する。

globeやウルフルズのiTunesオリジナル曲、CRAZY KEN BAND、Chara、綾戸智絵ら国内アーティストの曲も揃えている。U2、Jack Johnson、Bjorkなど海外アーティストの曲がiTunes限定であるほか、日本の作家を含む1万冊以上のオーディオブックが提供される。

最新バージョンの音楽管理ソフト「iTunes 4.9」には、ポッドキャスティング機能を搭載している。iTunesでは、インターネット配信されている無料のラジオ番組をiPodとシンクして、いつでもどこでも聴取可能だ。なお、日本のiTunes Music Storeでは、InterFM、ソトコト、ラジオNIKKEIなどの日本語ポッドキャストが利用できるようになっている。