1969年に創設されたロイヤル・カリビアン・インターナショナル(http://www.royalcaribbean.com/)社は、世界最大級の大型客船計19隻を運航。今回乗船取材の機会を得たのが、同社でも最大級の「マリナーオブザシーズ号」。何とその大きさは14万2000総トン。全長311m、全幅48m。乗客3114名と乗組員1180名が滞在・生活する巨大船である。
乗客が利用できるフロアだけでも14階分。船内には14基のエレベーター。そして4階分吹き抜けのプロムナードや日光浴ができるサンデッキやプールも備わる。同時に1900人が食事できるメインダイ二ングルーム(レストラン)など、ホテル機能に街の雰囲気を兼ね備えた“動く海上都市”の空間が広がる。
陸上並みの設備が整う船内で気づいたのが、アートや写真、立体作品などの掲示。そのテーマは“乗り物”であり、どれもが無名の作者。才能の発表の場を提供する、船会社の社会貢献だ。ヨットや航空機などの写真や模型など、子供からシニアまで楽しめるアートが盛り沢山に展示されている。
これが日本の客船の場合だと有名画家や彫刻家の作品展示となるが、多様なアート心や新鮮感覚のデザインを育てるアメリカならではの粋なセンスが発揮されていて興味深い。
ロイヤル・カリビアン・インターナショナルの日本総代理店はミキ・ツーリストのクルーズセンターが務めている(http://www.mikicruise.jp/)。