タクシー無賃乗車の最悪記録?

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青森県警は18日、愛知県豊橋市内から青森県青森市内まで、1115kmの区間でタクシーの無賃乗車を行った男を詐欺容疑で逮捕した。被害額は35万2900円となり、警察では「タクシー無賃乗車の最高、最悪記録ではないか」と話している。

青森県警・青森署によると、詐欺容疑で逮捕されたのは青森市出身で、住所不定無職となる36歳の男。この男は17日の午前1時20分ごろ、愛知県豊橋市内にあるタクシーの営業所に現れて「家族に危篤の者がいるので青森に行ってくれ」と話した。

男は慌てたような表情で「明日の朝まで待っていられない」、「青森まで行けばカネはある」などと話した。もちろん、このタクシー会社がそんな長距離まで走行したという前例は無く、苦肉の策として交替の運転手も助手席に同乗させ、東名高速や首都高、東北道を経由して青森に向かった。

男が行き先として指定したのは、青森市内にあるショッピングセンターで、到着したのは出発から約15時間が経過した17日の午後4時ごろ。走行距離は約1115km、運賃は35万2900円に達していた。男は「今、現金を下ろしてくる」と言い、銀行のATM(現金自動預払機)の方向に向かって歩き出し、そのまま姿を消した。

警察では詐欺事件として捜査を開始。翌18日の昼ごろ、青森市内のホテルによく似た風貌の男が宿泊していることを発見。任意で事情聴取を行った結果、容疑を大筋で認めたため、詐欺容疑で逮捕した。男は仕事を探すため、今月上旬に知人を頼って愛知県内に向かったが定職に就くことができなかった。男は「愛知に嫌気が差したので、青森に帰ろうと思った」などと話している。逮捕時の所持金は約1万3000円だった。

《石田真一》

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