28日のニューヨーク商業取引所の原油市場で、米国産WTI原油の先物価格が1バレル当たり70.80ドルの値をつけ、1983年の取引き開始以来、初めて70ドルを突破した。
原油先物価格が急騰したのは、米国でハリケーンの影響で、石油の精製施設が稼動を停止したため。今後の石油の供給を不安視する見方が強まり、時間外取引で、石油価格は一気に高騰した。
原油価格は昨年9月に50ドルを突破して最高値となってからも、中国などの旺盛な需要に支えられ今年6月に60ドルを突破、それから約2カ月で70ドルになった。
今後、石油元売りが卸価格をさらに引き上げ、ガソリン価格がもう一段値上げとなるのは必至の情勢だ。
編集部注:e燃費によるとレギュラーガソリンのユーザー購入価格平均は、121.6円/リットル(29日19:00)。