ガソリン1ガロン4ドルも…ハリケーンの余波

エコカー 燃費

アメリカの石油精製所の4分の1が存在するニューオリンズ沖合を直撃したハリケーン「カトリーナ」。この影響で95%の石油精製所が操業停止状態となっている。復旧には短くても6週間、被害の程度によっては半年もかかるという。

これらニューオリンズの精製所が主な供給元である南部では、すでにガソリン価格への影響が深刻になっている。アトランタでは、なんと1ガロン5ドル87セント(全米平均2ドル62セント)というスタンドが出現。しかもアメリカは今週末3連休で、ガソリン需要の伸びが予想され、ガロン当たり3ドルを超えるのは時間の問題、その後も今年中は4ドル近い高値が続く、とも予想されている。

ブッシュ大統領は7億バレルの軍事戦略の備蓄石油の一部放出を決めているが、それでも長期にわたる石油高に歯止めはかかりそうにない。

アナリストによる予想でも「今年から来年にかけ1ガロン4ドル前後の高値が続く」というものが多く、比較的楽観的な意見でもガロンあたり3ドル50セント、その後3ドル程度に落ち着く、というものだ。

自動車メーカーは「ガロンあたり3ドルを超えない限り、SUV離れなどの大幅な消費者の変化はない」と言い続けて来たが、一気に4ドルも視野に入った現在、ラインナップを真剣に考え直す時に来ているのかもしれない。また、アメリカの石油価格が世界にもたらす影響も深刻で、世界的なガソリン価格高騰という事態も懸念されている。

参考:
1ドル@ガロン=29.2円@リットル
2ドル@ガロン=58.5円@リットル
3ドル@ガロン=87.7円@リットル
4ドル@ガロン=116.9円@リットル
5ドル@ガロン=146.2円@リットル

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型ホンダ『CR-V』発表に「おかえり!」「カッコいい」など反響、最注目の価格は…
  2. 「カッコ良すぎ」黒い三菱『アウトランダーPHEV』にSNSも注目! 価格については「気絶しそう」の声も
  3. 北米三菱自動車、製造物責任訴訟の控訴審で逆転勝訴…一審判決を破棄差戻し
  4. スズキは『モンスターハンター』とコラボ!『ジムニーノマド』&『DR-Z4S』カスタムほか、計9台を出展…東京オートサロン2026
  5. “間違いなく正解”、新型『RAV4』に注目が集まる…12月に盛り上がった口コミ記事ベスト5
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る