【レクサス GS詳報】その2 いい足はひとつでいい! 日米欧で共通セッティングの足まわり

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【レクサス GS詳報】その2 いい足はひとつでいい! 日米欧で共通セッティングの足まわり
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ヨーロッパではガッシリ足。アメリカではソフト足。日本はその中間で乗り心地重視の足。これまでトヨタは日・米・欧のそれぞれのマーケットにあった足まわりを選択してきた。そうした常識をレクサス『GS』は根底から覆した。「いい足は世界でひとつ」を実証してみせた。

レクサスセンター・レクサスシャシー設計室室長・速水博史さんが開発の実情を教えてくれた。

「(プラットフォームとサスペンションは)『クラウン』ベースでさらに上質化させています。アームの剛性を高めて、リアのスタビリティの向上を狙っている。当然、ブッシュ類も違います。クラウンはあくまでも日本国内専用設計を考慮していますから。GSは、どんな動きをしても“破綻しない足と動き”を狙っています。(各マーケットで)タイヤの違いなどから通常のトヨタ車ではバネ定数、ショックアブソーバーの減衰力を変えてあります。しかしGSは、日米欧で(サスの仕様は)同じです。欧州の荒れた路面での乗り心地をじゅうぶんに考慮した上で日米に投入している。本当の味わい、レクサスらしい味わいが出来上がっていると思います。しかし、まだまだ。これからも進化します」

また、GSのチーフエンジニア、三吉茂俊さんもシャシーエンジニア出身。ヨーロッパでの駐在経験もあり、アメリカで好評のアバロンのサスチューニングも担当している。そうしたノウハウをGSに集約させた。

「いままでは、ヨーロッパでサスチューニングして日本にもってくると乗り心地が耐えられないことがあった。しかし、ゴツゴツ感があっても(ショックアブソーバーの)ダンピングがよく、バネ上の動きがよければ、乗り心地はよくなる。バネ上の動きとボディコントロールをきっちりと構築していこう。そうすれば、世界共通の足でもいけると考えました」。世界共通の優れ足を、GSが立証してみせたのだ。(つづく)

《桃田健史》

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