フィアット、インド企業と提携の道模索へ

自動車 ビジネス 企業動向
フィアット、インド企業と提携の道模索へ
フィアット、インド企業と提携の道模索へ 全 5 枚 拡大写真

22日、フィアットとインド最大の自動車メーカー・タータは、自動車部門における協力関係を模索する覚書に調印した。覚書で交わされたのは、開発、部品、購買、製品流通の分野。両社でひとつの作業チームを発足させ、長・短期にわたる協力関係をさぐる。そのうえで見通しが立てば、数カ月中に正式な提携へと駒を進める。

今回の調印に関して、フィアットのマルキオンネ社長は、「私たちの提携戦略の新たな一歩」とコメントした。

フィアットとしては、81年から継続しているPSAプジョー・シトロエンとのワゴン・商用車共同生産、進行中のスズキとの新型四駆開発、そして先日行なわれた、新型「500」用プラットフォーム共用化に関するフォードとの覚書に次ぐ、現在有効な他社との協力関係となる。

タータ社の会長で創業家出身のラタン・タータ氏も、「最終的には共同開発やプラットフォーム共有まで発展させたい」との希望を表明した。

日本では馴染みが薄いタータだが、グループ本体は通信・化学から食品・ホテルまで91社・22万人を擁するインド屈指の巨大企業体。グループの従業員数で比較すると、フィアット(約17万9000人)より多い。

欧州では近年、トリノのカロッツェリア、イデア(I-DE-A)がデザインした小型車『インディカ』で市場開拓を試みている。またタータは、経営破綻した英ローバーにも、インディカを『シティローバー』の名で供給していた。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  3. かつてのマーチ、新型日産『マイクラ』英国発売に、SNSでは「英国は小型車の価値を知ってる」「日本でも売りゃいい」の声
  4. 4億円オーバーのV12エンジン搭載「完全アナログ」なハイパーカー登場!
  5. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る