レクサス最大のバリュー、『オーナーズデスク』の神髄を小島DMS副社長に訊く

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レクサス最大のバリュー、『オーナーズデスク』の神髄を小島DMS副社長に訊く
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■初代社長は豊田章男現トヨタ副社長

株式会社デジタルメディアサービスの沿革はユニークだ。同社はトヨタ自動車国内業務部の「業務改善支援室」を礎石とし、中古車検索システム「UVIS」や「GAZOO」を立ち上げた。

2000年にGAZOO事業の販売会社として、ガズーメディアサービスが設立された。同年、コンビニ向けマルチメディア情報端末の「E-TOWER」が開発されている。

2001年はガズーメディアサービス、後のデジタルメディアサービスにとってターニングポイントとなる年になった。まず、トヨタの販売会社向け衛星受信端末「Mu-Box」を開発。5月にはグローバルデータセンター(GDC)の運用を開始し、GAZOO.comおよびトヨタ自動車の公式サイト「TOYOTA INTERNET DRIVE」の運用などを一手に引き受けた。さらに、トヨタのテレマティクスサービス「G-BOOK」の運用も担当する事になった。

その後、これらビジネスの種が萌芽し、2003年にデジタルメディアサービスに社名を変更。今ではG-BOOK ALPHA / G-Linkなどトヨタのテレマティクス、GAZOO.comなどeコマース事業、そしてトヨタの公式サイトのほぼすべてを運用している。さらに2004年にはタイ、2005年には中国に現地法人を設立。タイの「e-TOYOTA CLUB」など海外向けのサービスも始まった。

「ガズーメディアサービス設立当時はE-TOWERの普及など(総合的なITサービス事業)が中心でしたが、現在は自動車を中心に企画から運用まで一環した情報サービスビジネス寄り(のIT事業)になっています。設立当初はFsasと富士通が合計25%の資本を持っていましたけれど、現在はトヨタが100%になっています」(小島修・デジタルメディアサービス 取締役副社長)

しかし、会社の歩みの中で培った社員の経験は、トヨタグループの中では異色だ。まず富士通グループ出身者も多く在籍していること。先述の小島氏も、もとは富士通のフィールドエンジニアとしてメンテナンス事業に従事。その後、トヨタの業務改善支援室担当からデジタルメディアサービスに至る。トヨタ的“カイゼン”からスタートした同社は、今やトヨタの中のITサービス企業として重要な役割を担っている。

■初代社長は豊田章男現トヨタ副社長
■「おもてなし」を実現するテレマティクス
■“オペレーター”とは呼ばない

開講迫る!
G-Link/G-BOOK ALPHAの戦略
−レクサスに標準搭載されたテレマティクスの全貌−

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《神尾寿》

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