【東京モーターショー05】慶大 エリーカ---学生「電池の値段が高すぎる」

自動車 ニューモデル モーターショー
【東京モーターショー05】慶大 エリーカ---学生「電池の値段が高すぎる」
【東京モーターショー05】慶大 エリーカ---学生「電池の値段が高すぎる」 全 1 枚 拡大写真

最高速度370km/h、0-100km/h加速4秒、160km/hまでは7秒と、市販のスポーツカーを超える性能を誇る電気自動車『ELIICA』(エリーカ)。このクルマは、慶應義塾大学電気自動車研究室が中心になって研究・開発し、民間企業のバックアップによって完成した産学協同プロジェクトの賜だ。

前回の第38回東京モーターショーに続いての展示だが、今回は展示が1台増えて2台に。しかもナンバー付きである。形は非常にユニークで、タイヤは8つ。「タイヤひとつひとつにモーターがついているんです。そのため走りもスムーズで加速もバツグンですよ」と慶大生。

そして、タイヤを小さくしたことにより、小回りもきき、室内空間も広くとれたという。1回の充電で300km走れ、高スピードを出せるということで、文字通りこれまでの電気自動車にはない性能である。しかも、電気料金が自由化で下がっていることもあり、1km当たり1円で走れるそうだ。

開発期間は実用化を考えてから1年とのことだが、その開発費は2台で5億円。「とにかく電池の値段が高すぎますよ。もっと安くしてもらいたいですね」と慶大生は不満を漏らし、電池の値段に納得がいかない様子。そして、電池がいまの値段だと、仮に市販化できたとしても、クルマの値段は数千万円になってしまうという。

電池メーカーはもっと企業努力をして、値段を半値ぐらいまで下げてほしい……。これが慶大生の願いのようだ。

余談だが、慶応大学のブースのコンパニオンは慶大生とのことである。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
  3. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  4. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  5. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る