横浜の高校生9人死傷に危険運転致死傷罪を適用

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検察庁・横浜地検は7日、10月中旬に神奈川県横浜市都筑区内の市道で下校中の高校生9人が死傷させる事故を起こした23歳の男を危険運転致死傷罪で起訴した。制御困難な速度超過での走行をその理由としている。

問題の事故は10月17日の午前11時25分ごろに発生している。横浜市都筑区南山田付近の市道で、23歳の男が運転する男が緩やかな右カーブを曲がりきることができずに直進。近くにある私立高校から下校し、歩道を歩いていた高校生の列に突っ込んだ。この事故によって2人が死亡、7人が重軽傷を負っている。

事故当時は雨が降っており、路面が滑りやすい状態だったが、クルマを運転していた23歳の男は「60-70km/hで走行中にスリップした」と供述していた。

しかし、男が運転していたクルマはいわゆる“走り屋”に人気の車種で、速度も容易に出せるものであった。さらに学校に設置されていた防犯カメラの映像や、衝突痕を分析した結果などから、検察では「衝突時の速度は100km/hを超えていた」、「クルマの性能を過信し、制御不能な高速度でカーブに飛び込んだ可能性がある」と判断。危険運転致死傷罪で起訴することを決めた。

また、横浜地検は公判開始前に検察と弁護側の双方が証拠を開示し、論点を整理することで迅速な公判終結を目指す「公判前整理手続き」の適用を申請する方針も示している。

《石田真一》

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