【レクサスIS 創った人】その3 アルテッツァの後継ではない

自動車 ニューモデル 新型車
【レクサスIS 創った人】その3 アルテッツァの後継ではない
【レクサスIS 創った人】その3 アルテッツァの後継ではない 全 7 枚 拡大写真

「レクサス『IS』の開発は『アルテッツァ』をまったく引きずっておりません。アルテッツァの後継車を作るのなら、スポーツセダンを作ればいいので、むしろ簡単でした。ですが、ISは今までのトヨタ車にはない、スポーティとプレステージが融合されたスポーツセダンに仕上げなくてなりませんでした。そこが一番苦労しました」と語るのはISのチーフエンジニアを務める福里健さん。

排気量に関しても直列エンジンの2リッターがメインだったアルテッツァに比べ、ISは全車V6エンジンで、2.5リッターと3.5リッターに排気量を拡大している。とくに3.5リッターは318psを発揮するトヨタの最強エンジンだ。

『GS』にも同じエンジンが搭載されているが、車両重量が軽く、ボディがコンパクトなISのほうが、より鋭い加速力を見せてくれる。発進時から鋭く地面を蹴り、V6らしい淀みのないフィーリングで一気にレッドゾーンまで回りきる。この上質でスポーティなフィーリングは、アルテッツァでは決して感じることのできないものだ。

2.5リッターのほうが、若干大人しくはなるが、『マークX』と同じエンジンとは思えぬぐらい質感が高まっている。これは排気系やギヤ比をIS専用に変更しているからだろう。2.5リッターでも、じゅうぶんにレクサスの上質な走りを味わうことができる。

福里さんは「最初は3.5リッターが売れると思いますが、落ち着いてくれば2.5リッターが販売の主力になると思います。ISは価格が高いと思われがちですが、アルテッツァでもナビが標準になった後期の上級モデルは、330万円を超えていたので、現在のIS250との価格差は55万円程度です。IS250の内容を考えれば、決して高くなったとは思いません」と、コストパフォーマンスについても自信を感じさせるコメントを残した。

エンジニアの誰よりも、こだわりの深い福里さんが作り上げたISには、今までの国産スポーツセダンにはない、走りの質感と高級感が備わっている。そのIS250が390万円から手が届くなら、確かに決して高いとはいえないかもしれない。

《岡島裕二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 洗車で「水シミZERO」、水道に取り付けるだけで純水を生成…サンコーが発売
  2. 【アウディ A5セダン 新型試乗】4ドアクーペ風にあえてしなかった見識に拍手…島崎七生人
  3. スズキ『アルトラパン』が10年目のビッグマイチェン! 開発者が語る「長く愛される理由」と、それでもデザインを大刷新したワケ
  4. 極限の軽量ホイール革命!レイズ ボルクレーシング『CE28N-plus SL』が示す究極の走行性能PR
  5. 台風や秋雨対策に、大型サイドミラー対応の超撥水ガラスコート「ゼロワイパー」発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る