韓国の自動車メーカー、ヒュンダイのアッパーミドルセダン、新型『ソナタ』が日本でも販売が開始された。ソナタは日本に導入されるのは、今回が初めてとなるが、初代が韓国でデビューしたのは1985年。すでに20年の歴史を持ち、昨年は世界で23万台もの販売を記録したヒュンダイの主力モデルだ。
ヒュンダイモータージャパン マーケティングチームの大塚健一さんは「ソナタは日本では知名度は高くありませんでしたが、本国や北米では絶大な人気を誇るセダンです。北米ではとくに人気が高く、ホンダ『アコード』やトヨタ『カムリ』と熾烈な販売競争を繰り広げています。日本でのライバルは、サイズや排気量から日産『ティアナ』やホンダ『アコード』になると思います」とコメント。
ソナタのボディは全長4800mm、全幅1830mm、全高1475mmと意外に大きく、ティアナよりもひと回り大きなサイズ。ただしホイールベースはティアナよりも45mも短い2730mmとなっている。
ロングホイールベース化が進む国産車を見慣れてしまうと、オーバーハングの長いソナタのスタイルは、多少古臭くも見えてしまうが、大きさを感じさせないデザインにまとめられている。
日本仕様の作り込みも上手く、ウインカーレバーは右側になっており、ワイパーも右ハンドル用に直されている。もちろん、電動格納ドアミラーも装備されている。よって国産車から乗り換えても違和感は少ないはずだ。
室内もティアナのような奇抜さはなく、オーソドックスにまとめられているインテリアだ。質感に関しては、国産車以上とまではいかないが、劣っている部分は少なくなった。あとはデザインで、もうひと捻りできれば、より高級感も演出できるに違いない。
ただし、ソナタは価格が安く、本革シートを装備したモデルでも246万7500円なので、ティアナよりもお買い得感は高い。装備の充実した、実用的なアッパーミドルサルーンを求めている人には、おすすめできるクルマだ。(つづく)