歩道を暴走し、登校中の小学生に激突

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22日朝、島根県出雲市内の市道で、33歳の女が運転する軽自動車が歩道に乗り上げて約100m走行し、集団登校していた小学生をはねる事故が起きた。この事故で女子児童1人が意識不明の重体。もう1人が軽傷を負っている。

島根県警・出雲署によると、事故が起きたのは22日の午前7時35分ごろ。出雲市枝大津町付近の市道で、33歳の女が運転する軽自動車が丁字路交差点を左折する際、交差道路を走行してきた乗用車と接触。そのまま幅員約3mの歩道に乗り上げ、側壁への接触を繰り返しながら歩道上を暴走した。

クルマはそのまま約90mを進行。集団登校していた小学生の列に突っ込み、10歳と8歳の女児に衝突した。クルマはなおも止まらず、近くの空き地に突っ込み、約40mを走ってようやく停止している。

この事故によって10歳の女児は心肺停止状態に一時陥り、意識不明の重体。8歳の女児はクルマと接触した際に転倒し、打撲などの軽傷を負った。警察ではクルマを運転していた女を業務上過失傷害の現行犯で逮捕。事故の原因を調べている。

調べに対し、女は「ブレーキが効かなかった」と話している。女のクルマは丁字路交差点の手前で減速できず、そのまま飛び出すように交差道路に進入して最初の接触事故を起こしている。その後の歩道暴走時にも側壁への接触を繰り返したが、この際にも減速せずに40−60km/hの速度を維持していたとみられている。

女は「ブレーキを踏んだ」と話しているが、警察では歩道暴走については「パニックに陥った女がブレーキペダルのつもりでアクセルペダルを踏んでいた可能性が高い」とみているが、その直前に発生した交差点逸脱による接触事故を考えた場合には「何らかの原因でアクセルが開いたままになった可能性も考えられる」としている。

事故直後の簡易検査ではブレーキ系統に異常はなく、減速できなかったという女の供述が真実であれば加速系統の異常を疑う必要があるため、今後はメーカーの技術者立会いの下で車両検分を進める。

《石田真一》

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