金融庁、東京海上日動など26社に業務改善命令

自動車 ビジネス 企業動向

金融庁は、保険金の支払い漏れが発覚した損害保険会社26社に対し、業務改善命令を発令。来年1月13日までに、業務改善計画を提出するよう要請した。

保険金支払い漏れは、業界トップの東京海上日動を始め、損害保険ジャパン、三井住友海上、あいおい損保、日本興亜損保など国内主要損保のほか、ダイレクト系損保や海外損保などで発覚した。支払い漏れの件数は26社合計で18万6000件、総額で84億円余りに上っている。支払い漏れの大半が自動車保険だった。

今回の業務改善命令には、「経営管理体制の改善・強化」という、経営の根幹に触れる部分も含まれ、各社は、企業としての抜本的な対応を迫られる。さらに、商品開発、契約者への説明、保険金支払い管理体制についても、見直しを求めており、損保は、広範な範囲での対策を迫られる。

損保各社は、支払い漏れ発覚以降、各社が対策を公表。一部損保では、役員の減給処分も発表している。日本損害保険協会の児玉正之会長(あいおい損保社長)は、これまで「業界の構造的問題ではない」としてきた。今回、金融庁が26社全社に対し、業務改善命令を出したことで、事実上、業界の構造的問題と捉え、対策を講じる必要がありそうだ。

《編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  2. 【フィアット 600ハイブリッド 新型試乗】意外にもBEV版よりスムースで快適! 価格にも「親近感」…島崎七生人
  3. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  4. 「スポーツバイクの王者」新型スズキ『GSX-R1000』発表! 40周年で大幅改良、日本市場復活なるか
  5. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る