去年から始まったLAオートショーのデザインチャレンジコンペ。自動車業界のデザイナーがテーマに沿った未来のクルマをデザインし、新たなトレンド作りに挑戦する、というイベントだ。自動車のデザインスタジオの多くが西海岸にあり、LAらしいイベントとして注目を集めている。
来年のLAオートショー(1月6日開幕)にも、多くのメーカーから斬新なデザインが寄せられている。「LAアドベンチャー」がテーマの今回のコンペ、参加作品を紹介しよう。
●アウディ『ネロ』(Nero)---アウディのシミバレーにあるスタジオから出品されたネロは、1930年代のレースカーから着想を得たもので、エアロダイナミックなボディラインが特徴的。デザイナーはジェス・ハーダーとラウル・シーナン。
●GMC『パッド』(PAD)---「動く都会のロフト」というコンセプト。居住空間を大胆にクルマに取り込んだ。またエンジンにはディーゼルハイブリッドが想定されている。デザイナーには多くのアーティストを含み、スティーブ・アンダーソン、セノン・フランコ、ジェイ・バーナード、フィル・タニオカ、シドニー・レビー、ブライアン・ホートン、アレサンドロ・ゼッツア、クリスティーン・エブナー、フランク・ソーシードらが参加。
●ホンダ『L.A. Rolling Film Festival』---ホンダによるLAアドベンチャーへの答えは、「動く映画フェスティバル」。LAの様々な生活シーンに合わせたシリーズのデザインで、ジャクジーを楽しめるクルマなども含まれる。しかもエンジンは10人が走る力を利用した“人力車”というユニークな作品。