スズキ第3の世界戦略車---SX4 コンパクトクロスオーバーSUV
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SX4は、03年4月に合意されたスズキとフィァットとの共同開発計画による新型車で、スズキが商品企画策定から量産までプロジェクトを進めた。05年12月からハンガリーのマジャール・スズキで生産が始まり、年間6万台のSX4を生産し、うち4万台がスズキの欧州市場向け、2万台がフィアット向けとなる。
SX4の開発コンセプトは“Xオーバー・レボリューション”=クロスオーバーの革新。スイフトに代表されるスズキコンパクトカーのDNAと、エスクードに代表される軽量SUVのDNAとをクロスオーバーさせたという。
そして“Xオーバーデザイン”とは、SUVの実用性・機能性と、乗用車の外観とを併せ持つデザインだが、SX4のラインナップでは、SUV要素を減らし乗用車の性格を強調した「アーバンライン」と、反対に、SUVキャラクターを明確にした「アウトドアライン」の2仕様をもつ。
メカニズムでは3モード4×4システムが特筆される。「2WD」「4WDオート」「4WDロック」の3モードを切り替えられるものだ。エンジンは排気量1490cc/出力99HP、1586cc/107HPのガソリン2機種、1910cc/120HPのディーゼル1機種が用意される。
ディーゼルには6MTも設定されており、ディーゼルエンジン、6MT、4×4の組み合わせはクラスで唯一。
《高木啓》