富士重工業は「2005国際ロボット展」に地雷探知ロボットを展示して、来場者の注目を集めているが、竹中恭二社長が2日の昼過ぎに訪れ、同社関係者の労をねぎらった。
しかし、竹中社長には本当の目的が別にあった。折しもこの日はトヨタ自動車の井川正治専務が国際ロボット展の特別講演を行う日で、井川専務が富士重工のブースを見学するとの情報が入っていた。そこで、竹中社長自ら応対しようとなったのである。
富士重工は10月にトヨタとの業務提携を発表し、トヨタグループ入りを果たした。そして現在、業務提携についての具体的な案件を詰めている段階である。そんな時期にトヨタの専務が見学にくるとなったわけで、富士重工としても丁重に応対する必要があったのかもしれない。富士重工の広報もトヨタの情報にはこれまでにないくらいに注意を払っているそうだ。
「2005国際ロボット展」は東京ビッグサイトで3日まで開かれている。