【スバル モータースポーツ05-06】ペターが延々とジオメトリーの話

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【スバル モータースポーツ05-06】ペターが延々とジオメトリーの話
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05年シーズン、スバルのWRC活動においてキーワードは“コラボレーション”。コラボレーションの最たる例は、ラリージャパンから投入されたリヤサスペンションだろう。

インプレッサWRC2005のハンドリング不調に悩むペター・ソルベルグが、量産車の開発に力を貸すために来日した際、市販『インプレッサ』の開発を司る森宏志に「助けてくれ」と懇願したことから生まれた新リヤサスは、シーズン終盤のグラベル(非鋪装路)戦、ジャパンとオーストラリアでの首位快走劇となって実った。

「ペターはここ3年間くらい、何度も日本に来て、インプレッサ以外のクルマを含めた量産車の開発も手伝ってくれたんです。そんな努力もあったからこそのことだと思いますよ。そういう意味では実りのあるシーズンでした。ペターと森は昨日も、新幹線での移動中に延々とジオメトリーの話をしていましたね」(東代表)

ジャパン投入となった新リヤサスペンション開発について、森はこう述懐する。「インプレッサWRC2005はマシンの横幅を拡幅したわけです。これは量産車にもいえるのですが、そこでサスペンションに間違いを起こすと、えらいことになる場合があるんです。そこでペターに『助けてくれ』と言われて、ジオメトリーの見直しを行なったんです」。

ちなみにこの新リヤサスは、グリップをダウンさせる方向での改良だったというのが面白いところ。全体のバランスのために、そういう方向性が必要だったのだろう。

(SUBARU Motor Sport Press Conference 2005-2006、5日、東京都内)

《遠藤俊幸》

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