【スバル モータースポーツ05-06】マキネンが細部にまで協力
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マキネンといえば三菱『ランサー』での活躍が印象深いが、現役キャリア末期はスバルで戦っていた。03年いっぱいで引退した後は、トミ・マキネン・レーシング(TMR)を主宰して『インプレッサ』グループNのフィンランドにおける“ベースチーム”として活動するなど、スバルと密接な関係を続けている。
ソルベルグ同様、スバルの量産車開発にも携わっているマキネン。北海道などでのテストにも来日し、「細部に渡る提案をさせてもらっている」とのこと。「この活動は、我々が直接とりあつかうグループN車両にも活きてくることになるからね」。
インプレッサのグループN車両は、05年から「インプレッサWRX STI spec C」に進化した。spec Cの「C」はコンペティションのC。このマシンの投入によって、ランサーとのシェア争いでも優位に立ち、成績面でもグループNで争われるPCWRCで8戦7勝、新井敏弘がチャンピオン獲得という成果につながった。
「TMRをはじめとする各国ベースチームの充実。これらの拠点によって、インプレッサのユーザーが満足するサポートを実現できるようになった」。グループNプロジェクトマネージャーのジョージ・ドナルドソン、柴野憲治の両氏は、05年を「ファンタスティックイヤー」と評して、その成果を喜ぶ。
06年に向けては、さらに進化したspec Cを投入する予定。首脳陣と新井は、「空力とセンターデフ」を06年型の主要進化点として挙げている。
《遠藤俊幸》