米GM(ゼネラルモーターズ)は6日(現地時間)に開いた取締役会で、2006年1月1日付の役員人事を内定したと発表した。欧州GM会長でGM副社長のフレデリック・ヘンダーソン氏(47)が副会長兼CFO(最高財務責任者)に昇格、リチャード・ワゴナー会長の後継となるのが濃厚となった。
現CFOのジョン・ディバイン副会長は、1年間、副会長職のみに留まるとしている。ワゴナー会長は今月、北米5組立工場の閉鎖や3万人の時間給労働者の削減を柱とするリストラ策を打ち出した。だが、その成否によっては辞任の可能性もあり、今回の人事はポスト・ワゴナーの体制づくりとも観測されている。
ヘンダーソン次期CFOは、1984年GMに入社。財務部門に在籍した後、南米やアジア・太平洋部門などのトップを歴任、昨年6月から現職。