漫然運転が事故を拡大、多重衝突関与の2運転手を起訴

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検察庁・大津地検は3日、11月13日に滋賀県彦根市内の名神高速道路で発生し、10人が死傷した多重衝突事故について、最初に衝突事故を起こした52歳の男を業務上過失致死で。事故を拡大させた39歳の男を業務上過失致死傷でそれぞれ起訴した。

この事故は11月13日の午前5時ごろに発生している。彦根市小野町付近の名神高速道路下り線で、後輪のパンクが原因で低速走行していたワゴン車に対し、後続の大型トラックが追突して横転した。

このワゴン車に乗っていた7人が車外に脱出した直後、衝突を避けようとワゴン車の手前で停車した車両6台に対し、後ろから走ってきた別の大型トラックが減速しないまま突っ込み、これらのクルマを押し出すようにして約30mを走り抜けた。横転していたワゴン車はこれによって大破。周囲にいた7人が死亡、他のクルマの3人も重軽傷を負った。

これまでの調べで、最初に衝突事故を起こした52歳の男は「カーステレオのボリューム操作に気を取られた漫然運転」、停車中のクルマに突っ込んで事故を拡大させた39歳の男は「寝不足などの疲労蓄積による漫然運転」が原因と判明している。いずれも運転手の過失が大きく、事故の被害が重大であることからそれぞれ業務上過失致死、業務上過失致死傷での起訴を決めた。

《石田真一》

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