フォード、ベストセラーの F150 に「FFV」設定

エコカー 燃費

フォード・モーター・ カンパニーは、全米でベストセラーのピックアップトラック『F-150』に、初のフレキシブル・フューエル車(FFV)を、カンザスシティ組立工場で今月から生産開始したと発表した。フォードは、2006年にFFVの年間生産台数を25万台と設定している。

今回のフレキシブル・フューエル技術は5.4リットルV8エンジンモデルに組み込まれ、消費者には追加コストが一切発生しない。FFVは、ガソリン、またはガソリンとエタノールの混合燃料であるE85(エタノール85%、ガソリン15%)で駆動する。

再生可能な燃料であるエタノールは米国内で製造されるため、自国の雇用を支え、輸入原油への依存度を下げることができる。また、エタノールは、主に米国北西部で生産されるトウモロコシを原料に生成され、一般的に通常の無鉛ガソリンよりも安価であることから、消費者の燃料費を抑えることができる。

現在、約500万台のFFVが実際に走行しており、E85は非常に有望な代替燃料として注目されている。しかし、現実的には米国内にある18万店舗以上のガソリンスタンドのうち、E85燃料を扱っているのはわずか500カ所にとどまる。

そこでフォードは、E85燃料のインフラ促進を目標に、米国第2位のエタノール製造業者であるヴェラサン・エネルギー・コーポレーションとパートナーシップを組み、エタノール供給量が増加している北西部を中心に、E85燃料を取り扱うスタンド数を増やしていく。

また、一般消費者向けにE85の利点や利用法を伝える啓発キャンペーン活動を展開していく。

フォード『F-150 FFV』は、同社のディアボーン・トラック工場とノーフォーク組立工場でも生産する予定。ディーラー店頭への配車は年明けとなる見通し。さらにフォードは、フォード・クラウン・『ビクトリア』、マーキュリー『グランド・マーキー』、リンカーン『タウン・カー』にも、FFV仕様車を設定する。

フォードのカンザスシティ組立工場は1953年に操業を開始した。同工場では、F-150 FFVをはじめ、マツダ『トリビュート』、F-150「レギュラー・キャブ」、「スーパー・キャブ」、「スーパー・クルー」、フォード『エスケープ』、マーキュリー『マリナー』のガソリン仕様車とハイブリッド仕様車を生産している。

《レスポンス編集部》

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