10月の東京モーターショーでワールドプレミアが行なわれた、VW『ポロ』GTIが早くも12月20日に日本で発売された。10月にモーターショーで世界初公開された輸入車が、12月に発売されるのは非常に早いタイミングといえるだろう。さらにドイツ本国での発売は、来年になるという。つまりポロGTIは本国に先駆けて、最初に日本に導入されたのだ。
フォルクスワーゲンジャパンマーケティング統括部の正本嘉宏さんは「フォルクスワーゲンにとって、日本市場は重要なマーケットです。そのうえ、日本ではGTIの人気が非常に高いということもあり、欧州に先駆けて導入されることになりました。ポロよりも小さい『ルポ』にもGTIがラインナップされていたのですが、最終的にはルポGTIも日本がメインマーケットになっていました」
「日本では輸入車のホットハッチの販売が伸びていますので、このポロGTIを導入することで、より存在感を高め、MINIに奪われたセグメントシェア・ナンバーワンの座を奪回したいと思っています。同時にGTIを導入することで、今夏にマイナーチェンジを行なった、ベース車のイメージアップも果たしてくれると思っています」
「想定されるメインターゲットはクルマを意のままに操ることに歓びを感じる、20〜30代の男性です。価格的にも約230〜250万円に抑えていますので、国産スポーティモデルから乗り換えていただく方も視野に入れています」とコメント。
ポロGTIが欧州市場より先立って導入される背景は、アジアを代表する日本市場を優先したこともあるが、それよりも熱心なGTIファンが日本国内には多いとのドイツ本国の認識の結果が大きく影響したようだ。(つづく)