ビックマイナーチェンジを行なったプジョー『307』には、2種類の2リッターエンジンと、そのほかにベースグレードには1.6リッターエンジンも用意されている。
プジョージャポン サービス部品部の佐藤浩一さんは「2リッターエンジンはインテークカムシャフトにVVTを採用し、ヘッドまわりを改良することで3psのパワーアップを果たしています。そのほかにもアイドリングの回転数を下げ、静粛性も高めています」とコメント。
主力の2リッターエンジンは最高出力が137psから140psにパワーアップされ、トルクも0.2kgmほど向上している。実際に乗った感じでは、確かに静粛性が高まり、多少滑らかになった感じはするものの、それほどエンジンパワーが上がったようには感じなかった。
それに対して意外にまとまっていたのが1.6リッターのベースグレード。マイナー前まではベースモデル定番のスタイルと呼ばれていたが、このマイナーチェンジからはフェリーヌという名前に変更された。
1.6リッターのフェリーヌのエンジンは108psと、マイナー前のスタイルと同じだが、意外に乗りやすく、アクセルを開けて走れば意外にキビキビと走ってくれる。タイヤも195/65R15と、2リッターよりはワンサイズ小さくなるが、フットワークに適度なマイルドさが生まれ、バランスが取れている。これぐらいのソフトな足まわりには、これぐらいのタイヤとエンジンがベストマッチと思えるほどだった。
装備的にもフェリーヌ2.0とは大きな違いはないので、エクステリアの雰囲気で307を欲しいと思っている人には、ベースグレードの1.6リッターのフェリーヌがオススメだ。