【インプレ'05】熊倉重春 レクサス『IS』独得のアプローチでカタチにしたスポーツテイスト

試乗記 国産車
【インプレ'05】熊倉重春 レクサス『IS』独得のアプローチでカタチにしたスポーツテイスト
【インプレ'05】熊倉重春 レクサス『IS』独得のアプローチでカタチにしたスポーツテイスト 全 1 枚 拡大写真

巷間よくいわれるような「アルテッツァの後継車」などではない。若者なんぞお呼びでない大人の本格スポーツセダンだ。というと、すぐ比較の対象とされるのがBMW『3シリーズ』だが、結論からいえばほとんど互角。

でも、よくあるように「BMWをめざして達成度を語る」のでは、レクサス『IS』の正体は見えない。同じ山に登るのに、まったく別の道を選び、結果として似たような標高に辿り着いたのがこれ。だから電動パワステなどは感触も独特で、BMWになじんだドライバーなら拒否反応を起こすはず。極端にいえば、20世紀的なフィーリングのBMWに対し、思い切って21世紀感覚をぶつけたのがISだ。ガーッと攻めてのコーナリング時に、深く切り込んだステアリングの微修正など、ISのほうがきめ細かく効いたりする。

だったらトランスミッションも6速ATだけでなく、パドルシフトの高密度シーケンシャルMTなど採用してくれたら、既成勢力へのチャレンジャーとしてもっと輝いたのに。

■5つ星評価
パッケージング:★★★☆☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★★★★

熊倉重春| モータージャーナリスト
東京・焼け野原の戦後第一期生。25年間クルマ雑誌に勤めて何でもやったので、フリーのジャーナリストになった今でも何でもやる。いや、クルマのことなら何でも首を突っ込みたがる。今最大の関心事はエネルギー問題。

《熊倉重春》

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