泥酔の同僚を送った警官も飲酒運転

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群馬県警は20日、県警本部の組織犯罪対策1課に所属する50歳代の巡査部長が同僚らと酒を飲んだ後にクルマを運転。この際に女性の同僚が走行中のクルマから誤って転落する事故が起きていたことを明らかにした。警察ではこの巡査部長の処分を検討している。

群馬県警・監察官室によると、事故が起きたのは9日の午後9時ごろ。前橋市内の病院から「クルマから転落したとされる女性が搬送されてきた」との通報があった。管轄の前橋署は病院に警察官を派遣。女性が落ちたクルマを運転していたのは県警本部・組織犯罪対策1課に所属する50歳代の巡査部長で、女性も同課に所属していることが判明した。

この巡査部長は同僚数人と前橋市内の飲食店で酒を飲んでいたが、女性職員が泥酔状態に陥った。同僚で話し合いを行った結果、一番飲酒量の少なかったこの巡査部長が自らのクルマで女性を送り届けることとなり、店員の力を借りるなどして女性をRVの後部座席に乗せて出発した。

ところが女性は途中で気分が悪くなり、ドアを開けて嘔吐しようとしたところ、誤って車外に転落。頭を打つケガをした。巡査部長は事故の通報をせず、女性を再びクルマに乗せて病院に向かったという。

巡査部長の呼気からは酒気帯び相当量の下限値である0.15ミリグラムのアルコール分を検出したため、前橋署員は道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で摘発している。監察官室では「女性職員の回復を待って当時の状況を詳しく調べたい」としており、巡査部長や同僚に対しても何らかの処分を行う方針を示している。

《石田真一》

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