【カーナビ試乗'05】神尾寿 アウディ『A8』コクピットドリル

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
【カーナビ試乗'05】神尾寿 アウディ『A8』コクピットドリル
【カーナビ試乗'05】神尾寿 アウディ『A8』コクピットドリル 全 6 枚 拡大写真
アウディ『A8』のカーナビは、はっきりいって使いにくい。その顕著な部分が入力系UI(ユーザーインターフェイス)で、センターコンソール上のコントローラーや機能ボタンの構成は、日本製カーナビのように「マニュアルレス」では到底使いこなせない。BMW 『7シリーズ』の「iDrive」が登場した時と同様に、“コクピットドリル”は必須だ。

しかもアウディA8で残念なのは、たとえ操作方法を理解し、それなりに慣れたとしても、このコントローラーは使いにくいと言うこと。(BMWの)iDriveなどホイール型コントローラーに好意的な筆者も、コレだけは最後まで馴染めなかった。

では、アウディA8のナビは完全にダメかというと、そうではない。注目すべき部分もある。最も感心したのがインパネ内の分岐点表示で、ターン・バイ・ターンで右左折する方向が示されるほか、インジケーターで分岐点までの距離も把握できるようになっている。センターダッシュボード上のメーン液晶よりもインパネ内の方が視線移動が少ないため、ルート設定後はほとんどこちらを見るだけで目的地に到着できた。インパネ内に大型のマルチファンクションディスプレイを備えるのはアウディ/フォルクスワーゲンのトレンドだが、これは他の自動車メーカーも見習うべきだと痛感した。

もうひとつ、感心したのが格納式のメイン液晶だ。アウディA8は液晶がセンターダッシュボード内に収まるようになっており、カーナビを利用しないときは美しく収納できる。この機構は液晶画面の傾き調整ができないという難点があったが、「カーナビがいらない時はモニターを収納して、インテリアを美しくする」という考え方はアリだと思う。特に高級車は“豊かさの演出”という面があるので、実用品のカーナビを隠せるというのは良いアイディアだ。

《神尾寿》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 顔が激変! BMWの最小SUV『X1』改良新型、ノイエクラッセ導入へ…プロトタイプを初スクープ
  2. ホンダ初のフルサイズ電動バイク『WN7』発表、航続130km…2026年欧州発売へ
  3. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  4. プレミア化は必至!?『ランクル』を知り尽くしたトヨタ車体の「ラリー仕様」限定車にSNS歓喜
  5. 【プジョー 3008 新型試乗】全身鋼のような硬さに満ち溢れる。これが新時代のプジョーか…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る