事故の目撃者をひき殺した男、殺人罪で起訴

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検察庁・名古屋地検は6日、自ら起こした衝突事故の目撃者をひき殺したとして、34歳の男を殺人罪で起訴した。当初は傷害致死などの容疑で逮捕されていたが、被害者を約400mに渡ってひきずっており、未必の殺意が認定された。

問題の事件は2005年12月18日の午前5時15分ごろ発生している。名古屋市東区白壁付近の国道41号線で、乗用車とトラックが接触する事故が発生。乗用車はその場から逃走しようとしたが、これを目撃した41歳の男性がそれを阻止しようと前方で立ちはだかった。だが、乗用車は男性をそのままはね、さらには約400mに渡ってひきずった。男性は別のクルマにもはねられ、頭部強打などを原因として収容先の病院で死亡している。

警察は目撃情報から34歳の男を傷害致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕。当初は「怖くなった」と供述していたが、後に飲酒運転の発覚を恐れたことが逃走理由だったと判明している。

検察が行った調べでは、死亡した男性は最初の30mはボンネットの上に乗っており、この段階で停止していれば受傷程度が低かったと推測できること。男が加速を開始したのはこの直後だったことなどから、検察では「未必の殺意が生じた」と判断。殺人罪での起訴に踏み切った。

《石田真一》

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