20日夜、東京都中央区内の東京高速道路・株式会社線(KK線)で、中央分離帯を乗り越えて対向車線側に逸脱した乗用車と、対向車線を順走していたマイクロバスが正面衝突する事故が起きた。この事故によって18人が軽傷を負っている。
警視庁・高速隊によると、事故が起きたのは20日の午後7時10分ごろ。中央区銀座8丁目の東京高速・株式会社線の土橋ランプ付近で、急な左カーブを曲がりきることができなかった乗用車が直進するようにして対向車線側に逸脱。順走していたマイクロバスと正面衝突した。
双方のクルマは中破し、バスの乗客16人と男性運転手、そして乗用車を運転していた男性の合わせて18人が打撲などの軽傷を負い、近くの病院に収容されて手当てを受けた。
現場は片側1車線で、制限速度40km/hの急カーブ。乗用車は速度超過のために曲がりきることができず、高さ5cmの中央分離帯とポールを乗り越えて対向車線側に逸脱したものとみられている。バスの乗客は東京の夜景を見物するために首都高を周回していた韓国人旅行客だった。
東京高速道路は首都高速の都心環状線から分岐し、銀座や東京駅前を経由して、再び同線に合流する別ルート。高架下のテナント収入を高速料金に充て、全国で唯一「無料通行できる高速道路」となっている。