【後席安全性】シートベルトは乗員の放出を食い止めた

エコカー 燃費
【後席安全性】シートベルトは乗員の放出を食い止めた
【後席安全性】シートベルトは乗員の放出を食い止めた 全 4 枚 拡大写真

後席シートベルトの着用効果を確かめることを目的としたオフセット衝突試験は、午前にシートベルト着用の状態で、午後に非着用の状態で行われた。クルマは前日(19日)の自動車アセスメント試験で使用されたものと同じ日産『ウイングロード』だ。この2日間で通算3台が報道陣の前で破壊されることとなった。

前席のダミーについては、自動車アセスメント試験に準拠する形で座席位置などが決められており、今回の試験の相違点は「後席ダミーの乗車(積載)」のみとなる。試験時の車体総重量は自動車アセスメント試験の1430kgに対して、今回の試験は1495kgとなり、成人女性ダミーと3歳児ダミー。そしてチャイルドシート分が増加したことになる。装着されたチャイルトシートはタカタ『takata04-neo』で、昨年のチャイルドシートアセスメントでは“優”の評価を受けている。

試験は通常のオフセット衝突試験と同様、180m地点からワイヤー牽引で55km/hに加速し、固定式のコンクリートバリアに正面衝突させる。試験開始からわずか30秒ほどで新車のウイングロードは見るも無残な姿になったが、しっかりとシートベルト(ハーネス)を着用していた後席のダミー2人は無事だった。

後席にはエアバッグが無いため、衝突の衝撃で前に押し出されようとする体はシートベルトで抑えるしかない。試験後に車載の高速度カメラが撮影した映像が再生されたが、衝突の瞬間にダミーは激しく前方に向かっている。「もし、シートベルトが無かったら…」と想像したら恐ろしくなった。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  3. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  4. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  5. アルファロメオの新型コンパクトSUV『ジュニア』日本発売、ハイブリッド車が420万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る