【新年インタビュー】「事故ゼロへのプレッシャー」日産先行車両開発本部福島主管

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【新年インタビュー】「事故ゼロへのプレッシャー」日産先行車両開発本部福島主管
【新年インタビュー】「事故ゼロへのプレッシャー」日産先行車両開発本部福島主管 全 12 枚 拡大写真

それぞれのインフラに期待するもの

--- クルマで使える外部インフラとしては、DSRCに代表される狭域向け、携帯電話やPHSなど広域向け、さらに衛星を使ったものなど、様々なタイプがあるわけですが、それぞれに期待する機能や領域はありますか。

福島 まず狭域に期待するところは「即時性」です。すぐに繋がって、すぐに通信ができることが重要です。一方で、通信容量はさほど必要ないと考えています。メーカーさんによっては画像や動画を送るというブロードバンド的な使い方をかんがえていらっしゃるようですが、私はそちらが必ずしも重要だとは考えていません。

広域向けの技術については、歩行者の関知などリアルタイム制が重要でない情報提供などで使えると考えています。狭域通信のインフラを街中に整備するというのは現実的ではありません。狭域はリアルタイム制が求められる危険箇所にスポット的に配置し、そうでない情報は広域のインフラで受信するというのが現実的でしょう。

--- 放送系のインフラや衛星インフラは、どのようにご覧になっていますか。

福島 そこは安全ではあまり使えないと考えています。しかし、一般論ですが、欧州のガリレオや準天頂衛星のように高精度測位を実現するインフラにはニーズがあります。特に現行のGPSで問題なのが、「車線がわからない」点ですから、測位精度向上は自動車メーカーとして期待したい。

--- 安全で使うという視点で、衛星測位精度誤差はどこまでならば許容できますか。

福島 アメリカの次世代GPSやガリレオは測位誤差10cm未満を目指すとのことですが、本当にそれが実現できるならば理想的です。逆に測位誤差1メートルでは(信頼性の高い測位情報としては)役に立たない。使い方次第ということもありますが、測位誤差1メートル以下にはなってほしいですね。

“つながるクルマ”本命インフラ議論
詳細
申し込み
日時
2006年2月6日(月)
午前10時30分−午後6時
会場
東京コンファレンスセンター品川
公開ディスカッション
日産自動車 先行車両開発本部IT&ITS開発部 主管
福島正夫 氏
本田技研工業 インターナビ推進室 室長
今井武 氏
ウィルコム 執行役員 ソリューション営業本部長
瀧澤隆 氏
ITS事業企画 取締役社長
小池建四郎 氏
通信・ITSジャーナリスト
神尾寿 氏
おかげさまで好評に付き、現在、椅子席のみの受付となっております。
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《神尾寿》

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