仙台アーケード街暴走事件、傷害罪での起訴に

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検察庁・仙台地検は7日、昨年12月に宮城県仙台市内のアーケード街で乗用車を暴走させて7人に軽傷を負わせたとして、殺人未遂容疑で送検されていた52歳の男について、「殺意の根拠が薄い」として傷害罪での起訴を行った。

問題の事件は25日の午後6時50分ごろ発生している。仙台市青葉区一番町3丁目付近の市道アーケード街「マーブルロードおおまち」で、52歳の男が運転するワゴン車が強引に進入して暴走。約90mの距離を走り抜ける途中で歩行者7人を次々にはねて軽傷を負わせた。

事件当初に業務上過失傷害容疑で逮捕された男は「職場の人間関係が辛かった」、「今年4月に起きたトラック暴走事件の報道を見て“俺も捕まれば楽になる”と思った」などと供述してきた。

警察は「クリスマスの買い物客で賑わうアーケード街に乗用車で侵入し、そこにいた人たちを追い回すようにクルマを走らせた」という点を重視。「男には未必の殺意が生じていた」として殺人未遂容疑で送検した。

しかし、仙台地検では「クルマの速度は遅く、故意に歩行者を狙った様子はない。負傷者の状況からも殺意の認定は難しい」と判断。男も「人を殺す意思はなく、ただ単に騒ぎになればよいと思った」などと供述していることから、最終的に傷害罪での起訴を決めた。

《石田真一》

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